ショウジは俺の机から腰を上げ一歩近づく。
「アキラ…お前女になったってほんとか?」
いたって平然とした顔で聞いてくる。
「い、いや朝起きたら女になってしまってて」
「なんで女になったから知ってるか?」
何かもったい付けた言い方をするショウジ。
「昨日の夜大きな流れ星を見たか?」
俺はうなずく。
そう、大きな流れ星が一筋流れたのを母と一緒に見た。
そのとき母が必死に何かをお願いしていたがそのお願いは思い出したくない。
「今日の朝お前が来る前にクラスのみんなに何をお願いしたかと聞いたところ、みんな一致で“お前が女になりますように” だった」
「そんなバカな!星に願うだけで女になるなんて!それに流れ星が消える前に三回お願いしなきゃいけないんだよ!(混乱)」
「全員三回成功した」
バカなぁーーー!!!
俺はその場に崩れ落ちてペタンと床に座る。
「というわけで、友人として女のお前を堪能させてもらうわ。各班ターゲットは2-B教室に…」
ショウジがアキラを見るとそこには誰もいなかった。
「すまん訂正する。第一校舎屋上に集合。校門班はそのまま待機。」
無線を終えるとショウジは不適な笑みをしていた。