〜人生で1番長い夜〜
…気付けば、結婚式の準備物のほとんどをボク1人で用意していた。
会場で流すBGMは選考・編集までをほぼ1人でやった。
披露宴会場の入り口に飾るウェルカムボードも、材料の買い出しから製作までほぼボク1人でやった。
なんか悔しかったので、ボードに貼るツマの写真を腰に手をあててコーヒー牛乳をラッパ飲みしてるモノにしてやった。
ツマが「全部やるから任せて!」と言っていた、見送りのときに招待客に渡す小さなジャムの包装も、期限までに間に合わないというコトで半分くらい手伝った。
例えて言えば、ボクは夏休みの宿題をギリギリになって慌てて終わらせるタイプで、ツマは最後までやらずに二学期を迎え、そのまま宿題を踏み倒すタイプ。
そんなダメ夫婦の結婚式準備は、あとになればなるほど大変になっていった。
…そしてついに式前夜。
まだ終わってないのが、
・二次会のゲームの内容
・二次会のゲームの景品
・最後の新郎挨拶の文
・ツマの両親への手紙
・ツマの手、足、背中の脱毛処理
………。
ボクら今日、寝れるの…?
つづく