「真愛はどうやったん?」
「私は昔からず〜っと変わらないの」
「へぇ、なんやろ…?」
「えへへ…」
人指し指で頭をかいた。本当に癖になったのかな…
「私はね…花嫁さん…純白のウェディングドレスを着て、大きなブーケを持って、教会でみんなに祝福されながら、ヴァージンロードを歩くの…」
「もうすぐ夢が叶うやん」
「うん…そして、そっとベールをあげて二人はキスをするの…」 私は夢見る乙女になっちゃった…
「真愛もかなりロマンチストやな」
「そうかな…女の子だったら誰でもそうじゃないのかな…」
「そうやと思うけど…すっと流されてしまったな…」
「何が…?」
夏希くんの言ってることが分からないんだけど…
「もうすぐ夢が叶うやん…って言ったんやけどなぁ…」
「えっ…そっ…それって…」
プロポーズ…!?
「そんな慌てんでも…」
「だって…」
嬉しいけど…
「冗談だよ…とりあえずは…」
「えっ…」
「俺…まだ真愛を本当に幸せにする自信がないから…」
「…」
私も夏希くんに幸せになってもらう自信がないけど…
でも私が幸せになる自信は…