恋、二度(ふたたび) 120

よしゆき  2008-07-11投稿
閲覧数[171] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「でも本日は、本当に仲がよろしい様で、前回とは全く別人のように見えました。でも他のお客様がお騒ぎになると、一瞬身体を強張らせますが、信頼しきっている目で大友さんをご覧になって、緊張を消しているように見えましたので、私も大友さんの話す時の考え方を、真似させていただきました」
「俺の考え方って…?」
「何気ない気遣いと、一途な愛情…ですか。一度だけ昔から好きな人ならいると言ってましたから、この方がそうなんだと…」
「俺、そんな事言ったっけ?」
「はい、一年程前にご友人に彼女ができたと仰しゃられたときに…」
「ね、店長よく覚えてるやろ…」
「うん…」
店長の観察力と洞察力それと実行力って凄い…

私達は店長に次の注文、夏希くんがラスティ・ネイル、私がキール・ロワイヤルをお願いした。

「私ね…どうして店長と普通に話せるかわかった気がする…」
「どうして…?」
「店長の話し方が、娘を想う父の優しさに似てる…」
「お父さんも優しかったんだ…」
「ううん…夏希くんも店長もあんな奴とは全くの正反対…」
だから夏希くんが好きなんだ…といま気付いた…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 よしゆき 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ