「んぁ〜〜」
『国分先輩寝過ぎですよ』
「え〜?」
『え?じゃないですよ。もう部活終了時刻ですよ!ぁぃ仔も不二先輩も帰りましたよ!』
「嘘っ!?」
『本当ですよ!もう楽器片づけましたから、部室閉めますよ!』
「なんでもっと早く起こしてくれないの?」
『起こしましたよ!何回も!国分先輩全然起きないんですもん。』
「だって爆睡してたんだもん。」
『仮眠じゃなかったんですか?笑』
「まぁまぁ。もういいじゃん!?」
ここ一週間ァタシと国分先輩は毎日一緒に帰っている。最近はそれが当たり前になっていて、何も言わなくても二人で並んで下駄箱まで行くようになった。
ァタシは国分先輩に送ってもらうようになってから、自転車で学校に来るのをやめた。帰り国分先輩の後ろに乗るためだ。
「ハチ〜」
『はい?』
「最近不二とハチって仲良くない?」
自転車に乗っていつもの道を走ってると、国分先輩がいつもより低い声で話始めた。
『前から仲いいですよ?』
「そうか?ここ最近さらに一緒にいる時間が長くなった気がする。」
『そうですかね?』
「うん...ハチはあんまり不二と仲良くしてほしくない。」
『なんでですか?』
「俺...ハチのこと好きなんだ。」
『え?』