修二は 高山の中心にある団子屋を目指した。
《いらっしゃいませー》
「すみません 店主さん いらっしゃいますか?」
「はぁ ちょっと お待ち下さい。」
店員は怪訝そうな顔をしたが、直ぐさま 奥へと入った。
中からは気の良さそうな
店主が出てきた。
40代後半といった所だ。
「はい 店のもんですが 私に何か 用ですかね?」
僕とは言わず私と言う所が 品の良さが出ている。
「すいません こういう者です。 桂 明美さん ご存じですね?」
……警察だと分かり、驚いた様だ。
…………
「明美ちゃん いなくなったって 噂で聞いたんだがぁ、やっぱ何か あったんか?」
……
「ええ 気になる事が ありましてね、今 いいですか?」