蒼炎竜
蒼い炎を操る飛竜。覚醒すると、炎の色は白にまで達する。生息地は主に砂漠。
「よし!腹ごしらえも済んだし……火山に行くか!」
「「「「おう!」」」」
潔いレンの言葉に、残りの全員が返事をする。
「…どうするガウ?やっぱ気球で行くルガ?ロンドのを使ってさ」
「馬鹿!んなことしたら俺の大切な気球ちゃんが灰になるだろうが!」
「……火山ってそんなに暑いのか?」
よくよく考えると、レンは火山に行ったことがない。サイスとロンドの会話を聞いて、そのことを思い出したのだ。
「お〜う、あっついぞ〜!!溶けちゃいそうになるぐらい」
真面目なのかどうかは分からないが、一応答えたロンド。
「ほら…俺雪国育ちだからさ、暑(熱)いの苦手なんだよ」
「んなもん雪国に生まれたてめぇが悪いんだよ」
ひどい…
グランの返事に対し、レンはそう思っていた。
「というわけで、レン君には火山に一人で行ってもらいまーす♪」
レンを暑さに慣れさせる手段に、それが採用された。
「んな!」
「大丈夫♪途中にある坑道から炎竜の瞳を取ってくればいいから♪」
ノリノリのサイスに、レンは付いていけない。
「んなもんあんのかよ?」
「さっき僕が置いた♪」