手に入れた幸せ
いつまで手の中にあるだろうか
どこかに消える日がいつか来るだろうか
幸せをなくした手のひらを見て
あのとき手に入れなければと
後悔するだろうか
でも
つかんでしまった
つかんだからには離したくはない
人はいつだって辛いことに付き纏われている
辛くない人生はほとんど人生ではないから
辛いことから逃げたり
辛いことに眼を背けたり
辛いことを受け流したり
そんな毎日が続く
そんな毎日だからこそ幸せが欲しくなる
幸せは手に入れなければ幸せと呼ぶことができないから
手に入れなければきっと後悔するから
ふと見つけた幸せに
名前をつけてあげた