余 1

 2008-07-14投稿
閲覧数[584] 良い投票[0] 悪い投票[0]



カリカリカリ。
もうすぐ…もうすぐで解ける…。
フフ…ふははは。

「お-い!琢磨ぁ!聞こえてんのか!?」

ガシャーン!
ドンドンドン!

辺りにガラスが割れる音が響く。
パンッ!
僕は慌てて本を閉じ、父の元へと向かった。

「ご、ごめんなさい。上に居たので…聞こえな「いいからタバコと酒買ってこいよ!!」

ガンッ!
財布が額に直撃し、頭がぐらついた。

は、はい。
ぐらつく頭を抱えながら、店へと走った。


店に要るおばちゃんは、このことをよく知っている。

自分にはどうする事も出来ない…せめて商品を提供するだけだ…と。
いつものやつを売ってくれた。
この日はオマケがついていた。
真っ白な小さいタオル。

「ありがとうございます。オマケ何てつけてもらって…。」

「いや、アンタの額から血が流れてるもんでねぇ…。」

え…?
額に手をやるとピチャリと暖かい液体を感じた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 恋 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ