村に来たガーディアンは、名を【キー・チャイルド】と言った。
キーは、村の入口近辺に居住スペースをもらい、家を建て立てる為の木材を村人と共に切り出しに出掛けた。もちろん俺も一緒だ。
子供が一緒に行ったって邪魔になるだけと思うかも知れないが、両親が死に一人暮らしをするということは責任ある村人の一人ということ、甘えてはいられない。事村のには率先して行わなければならない。村長が里親になってくれると言ってくれたが断った。好意はうれしかったが、俺は父さん、母さんと育った家から離れたくはなかったから…
森に入って少しして伐採に着いた。
「さぁ。木ぃ切るさぁ」
一人の声で俺達は木を切ろうと持ち場についた。その瞬間…
[ベキィ]
稲妻が大木に落ちたような炸裂音が鳴り響き村人達は身を硬直させた。俺は音のした方向を見て目を疑った
そこには大木を一人で担いで立っているキーの姿があった。
「あ、あんた今何をしたんだ?」
「何って…せうりゃ」
[メキィ]
キーは担いでいた大木を杖の様に地面に立て、違う木の前に立つと木を蹴り倒しそのまま担いでしまった。皆はその場で固まってしまった。