未恋堂〜あなたの過去治します〜第3話

可小里  2008-07-15投稿
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私が運ばれた先は 大きなお屋敷の建ち並ぶ閑静な住宅街だった。

振り返るともうそこにはタクシーはなく 代わりに1件の寂れた建物が建っていた。

それは とうていこの場所には似つかわしくなく・・・そう ひと昔前の古本屋のような 間口の狭い 薄汚れた感じの小さなお店だった。

私はまるで引き寄せられるように店の方へと近付いていた。

店の名は『未恋堂』(みれんどう)
何の店なのかは・・・分からない。

普通に考えたら絶対に入らないだろうと思いながらも 私は既に店の戸に手を掛けていた。

ガラガラと安っぽい音を立て開いた扉の中は 予想通りのホコリっぽい空間に 薄暗い電球で照らされたたくさんの本が並んでいた。



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