人形千喜と依代 第一章☆糸操家(つらあやけ)[1-8]

RIE  2008-07-15投稿
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「あぁ?あたしの帽子?」
依子代は声を上げて猫を捕まえようとしたが、猫は依代の腕をすり抜けて、こっちだよとでも言う風に尻尾を振る。
「…っこんの?どいつもこいつも?????」
依代は荷物を掴むと、猫を追いかけた。
依子代が手を伸ばす度に、猫は憎らしいほど軽快に避ける。
「んの?待て??」
そう叫ぶが、猫はからかう様に尻尾を振るだけで、待ってはくれない。
やがて猫は、山に向かって伸びている細道に走って行く。
依代もためらわずにその道へ入り込む。

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