寝顔

一月  2008-07-16投稿
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よく晴れた朝
目が覚めると
あどけない
君の寝顔が横にある

起こさないように
そっと布団を抜け出して
ひっそりと朝の支度

小さな声
振り向いてみれば
子犬のように
小さく丸まって
眠る君の姿
思わず笑みがこぼれた

まさかこんな日が
訪れるなんて
想像もできなかった

長いこと
闇に埋もれてきた僕が
こうして陽の光の下で
誰かと息をしているなんて

君と出会い
君と生きて
僕に住み着いていた闇は
徐々に引剥がされていった

毎朝、毎晩
君の寝顔を見るたびに
僕の闇は昇華していく

いつまでも
こんな毎日が続けばいい

幸福を噛み締めて
灯りを消し
僕もまた
君と見る夢の中へ

明日もまた
共に生きよう

いつか共に
永遠の眠りに落ちるまで…

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