…3時間後。
ボクが目を覚ますと、ツマはまだ手紙を書いていた。
ツマは文章を書くのがニガテなため、ゼ○シィを見ながら書いてもなかなか上手いこと仕上げられず、とうとう徹夜してしまったのだ。
イライラしながら書いているため、レポート用紙はグチャグチャ。
さらに家を出るギリギリまで書いていたせいで、式場入りの時間が迫っていた。
タクシーを呼び、二人で飛び乗る。
式場に遅刻しそうだというコトを運転手のオッチャンに伝えると、
「よし、じゃあ急ぐからシッカリ掴まっとけよ!!!」
というなり猛スピードで走り出し(速度違反)、見事式場に間に合った。
ツマはすぐにドレスの着付けに入った。
ボクは空いた時間に、ツマに頼まれたおつかいに行く。
両親への手紙の文章は完成しているが、書いてある紙はグチャグチャのレポート用紙。
招待客の前でそんなモノを取り出す訳にはいかないので、便箋のセットを頼まれたのだった。
…式場の向かいにあるコンビニに、おつかいに行くボク。
二人の着付けが終わり、ツマはウエディングドレス姿で手紙の正書をしていた。
互いの親族との顔合わせも済ませ、式の最終確認をする。
いよいよ、ボクらの結婚式の始まりです。
つづく