獄式瞑想-真夜中は鬼の宴-

 2008-07-16投稿
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旧校舎

夜の闇に沈んだソレは、
昼間よりも数段俺達の恐怖心を掻き立てる。

「今何時だ?」

俺は隣に立つ、中学時代からの友人である敬彦にそっと時間を聞く。

「…10時過ぎだから、
残り時間は2時間もないみたいだな」

重く呟くその声とは反対に、敬彦の顔は嬉しそうに笑っている。

「怖くないのか?」

「怖いさ。だけど、俺にはお前がいる。だから…この戦いが終わったら、また遊ぼうぜ」

「あぁ、生き延びてやるさ…絶対」

時計の針は静かに時を刻む…。
二人は足音を立てることもなく、旧校舎へと足を踏み入れた。

-続く-



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