何となく乗った電車
何となく買った切符
それは貴方に恋するための“何となく”だったのかもしれない
〜Ticket〜
東京の郊外に住む私。
これといった趣味もなく。
日々のんびり何となく生きている。
ある日の休日。
何となく電車に乗りたくなった。
切符を買ったら、それは“両想い切符”だった。
少し嬉しくなりながら、あてもなく電車に乗り込んだ。
小さなアクビが気持ちいい昼下がり。
“恋”という文字が目に入った。
どうやらこの駅の名前のようだ。
吸い込まれるように、私はその駅へと降りた。
そう。
これが貴方の元へ向かう第一歩。
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