「ねえ、あのうるさい三人組、あんたのこと見てるよ。知り合い?」
真理に言われ、仕方なく振り返ると、そこには私の知らない三人組が楽しそうにわらっていた。
「知らない」
ぶっきらぼうに真理に答えると、真理は
「そうだよね。ちょっとガラ悪そうだし、あんたの知り合いにはいないタイプだわ」
とうしろから呟いていた。
数日後、朝練が終わると正木が近付いてきた。
「今日こそは、うちのクラス来いよ」
そう言い残し、教室に戻って行った。
真理に事情を説明し、真理についてきてもらいお昼休みを利用して、正木のクラスに顔を出す。
真理は、少し離れたところで待っていてくれた。
正木が笑顔で近付いてくる。
「待ってたよ。なかなか来てくれないから、怒られたんだぜ」
そう言うと、教室に向かい手招きをする。
緊張の一瞬。
教室から出て来たのは、三人だった。
「こいつがさ、お前のことカッコイイてさ」
と正木が指差した子は、一見遊んでそうな、どちらかというと私の苦手なタイプの子だった。