恋、二度(ふたたび) 133

よしゆき  2008-07-18投稿
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悟志さんの言う通り、みんなで話していたら、あっと言う間に宝塚に着いていた。
「真愛、怖くなかったか?」
夏希くんが電車を降りる時、私の側に来て聞いてきた。
「うん…怖くなかった…でも…どうしてかな…」
言われてみれば…
「みんなで楽しく話してたからや」
それで怖さを感じる間もなかったから…?

「俺は、真愛ちゃんが怖がる訳わかった気がするなぁ」
タクシーを待ちながら、悟志さんが言った。
「どういう風にわかったんや…?」
「どういう事…?」 私と夏希くんは同時に聞き返した。
「真愛ちゃんは考え過ぎるんや」
「考えすぎる…?」 悟志さんが言いたい事が、まだ理解できないよ…
「夏希と二人で電車乗ってたら、不安感が広がらへんか?」
「うん、段々広がっていく…」
「でも、今は不安感がなかった」
「うん…」
「何で俺とやったら不安になるんや?」
夏希くんが、不服そうに悟志さんに聞いた。
「お前、口下手やろ。途中で話が途切れてしまう」
「悪かったな」
夏希くんのご機嫌が悪くなってきたけど…



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