「それが出来へんから、発作が出るんやないか…」
夏希くんが悟志さんに言う事は、もっともやと思うけど…
「そら、当たり前やないか。後は真愛ちゃんが、どれだけ意識改革できるかや」
悟志さんの言う事もわかるけど…
「すぐにできたら、聖人君子かロボットや。だから、焦らんでいいんやで。ただ真愛ちゃんに覚えておいて欲しいのは、俺達全員が真愛ちゃんに、普通の生活ができる様になって欲しいって、願っているって事と、夏希がその為なら、努力を惜しまない男やという事を…」
「サンキュー、悟志…」
「ありがとう…悟志さん…私、頑張って努力してみる…」
「そうや、頑張りや」
悟志さんは優しく笑いながら頷いていた。
「真愛ならできるよ…悟志や涼平さんと普通に話してるもん。半年前やったら考えられへん…これも夏希くんのおかげかな…」
それまで黙って聞いていた美樹が言った。
「うん…」
「あらら…真愛は素直だわ」
「えへへ…」
完全に癖になった、人指し指で頭をかいた…