未設定ー15ーキミらの一人、現るの世界

未伊子  2008-07-19投稿
閲覧数[405] 良い投票[0] 悪い投票[0]

ーはじめにー
メールの返事はすぐに返さナィといけないモノですか?
返事するヒマもナィ人はいるとは考えててあげれませんか?
返事する内容を考える内に眠ってしまったり、疲れているのです。
返事がナィ位で、相手が自分を嫌っているんじゃナィかと落ち込むのはよくあるが、少し気持ちを落ち着けて3日くらいの待つ余裕を持って…。

可哀想なカツミ殿、キミのメールには未伊子さんちっとも関心がないようでアル。


キミらの一人、現るの世界


 未伊子さんはコインランドリーへ来ていた。夜の10時すぎ、この雨では乾きが悪く数日分の衣類を持ち込んでいた。
数台の乾燥機が稼動中であったが、混んではイナィ。店内には人は一人もいなかった。
チビろぉ〜を眠らせて来ているので、今が一番ホッと出来る。
備え付けの雑誌をバラバラめくる。未伊子さんのお気に入りは、少年マンガ。スポーツ根性モノが大好きで、しかし最近は余りに忙しいので詳しく読めていない。

 そこへ一人の男が大量の衣類を抱えて入ってきた。未伊子さんは顔を見てギョッとする。
会社のリフト王子、こと加藤 創〔ハジメ〕だ。
「およ、奇遇やね!こんなところに。これって、俺。運命の赤い糸とかの〜」
「うわ〜、なんでありえへん(いいえ、なんせ田舎デスからコインランドリーの数は限られてますから、未伊子さん)家族と一緒に住んでるんやなかと?」
「明らかにイヤな顔せんでよかでしょ、最近独立してんですよ。女とか連れこむの面倒、やけん」
「そういえば彼女おるやろ〜が、なんでワタシに…」
未伊子さんは最後までは言わなかった。
「俺は懐(ふところ)の広い男だけん、女は一人とは限らん!」
 げーコイツとは話が合わん、未伊子さんは会話する気力が失せた。創はベンチに少ししか腰掛けずだらしなくタバコをくわえている。その時、

♪何でもないような事が〜
未伊子さんの携帯が鳴った。
「ぶ、ふ。なんやその懐かしのメロディーは…」
創は吹き出した。
「うるさか〜人の趣味にケチつけんな!」
言いながら、未伊子さん慌てて携帯を取った。チビろぉ〜からでアル。

「母ちゃん〜ドコ?おねしょした〜探しとるけど、ド〜コ?」
チビろぉ〜には未伊子さんが離れる時に連絡しやすいように、隆也さんの携帯をそのまま使っている。今日も枕もとに置いて来ていた。

《ー続くー》

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 未伊子 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ