良子…ファイナル?

ぐうりんぼ  2008-07-20投稿
閲覧数[318] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「夢の中で拓也、私に助けを求めて来たけど…」

「アナタはどう、対応したの?」

「何も出来なくて…すっごく悔しかった」

「ま、夢だから…」

「真愛さんに教えてもらいたいんだけど…」

「何を?」

「由美の…拓也に対する気持ちはどうなっているか分かる?」

「分からないけど…」

「透視…してみれば?
出来るわよね?」

「…」

真愛は自分のケータイを取り出すと、写メールの画像を開けた。

雅美が『あぐる』で撮った(由美とアキトの)ツーショットの画像を受け取っていたのだ。

真愛は画像に手をかざし、ジッと目を閉じた。

しばらく透視をした真愛は目を閉じたまま喋る。

「宮末さん…、森山さんに対する思いは殆ど無くなってしまっている。
悪く言えば…、愛想を尽かされていると言ったらイイかな?
今すぐにでも、別れたい…って、気持ちでいるみたいよ」

「だけど、拓也の方は…今でも由美への思いが強いのよね」

「ずっと、由美さんを信じているからよ」

「拓也って、あまり人を疑わないタイプだから…由美への思いが断ち切れないかもね」

「荻島さんとしては、その思いを断ち切らせたいのね?」

「出来たらそうしたい。由美はもう、拓也の事は何とも思っていないんだし、今度こそは…拓也を恋人にするチャンスじゃないかなと思ってるの」

「荻島さんがやろうとしている事、大体読めたわよ。でも、私が前に言ったように…下手に首を突っ込まない方がイイと思うんだけど…、それでも行くの?」

「私は、拓也を助ける為なら…命を掛けてもイイと思っているから…絶対に行く」

ジッと良子の横顔を見つめる真愛。

─荻島さん、段々と森山さんへの思いが強くなっているわね─



つづく



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ぐうりんぼ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
体に嬉しい成分
スウィーツなお風呂??


▲ページトップ