ワーキング・プアからの脱出 59

楽園 海風  2008-07-21投稿
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平成5年12月、小雪が舞う組合会館の駐車場で、愛車を洗車していた父は、突然、激しい左胸の痛みに襲われ、その場で気を失い、倒れました。 この場で命を落としても仕方ない状況でしたが、奇跡的に洗車していた水が顔を濡らし、意識を取り戻しました。 必死の思いで、運転席によじ登り、車で30分の距離の自宅まで戻り、玄関で倒れ、救急車で日赤病院に運ばれました。
診断の結果、心筋梗塞で、心臓の働きを守っている心臓静脈3本の内、2本が閉塞し、心臓の下3分の1が梗塞で壊死していました。 医師は、バイパス手術をしなければ、残された1本の心臓静脈も何時閉塞を起こすか分からず、そうなれば間違いなく死ぬと父に警告したのですが、頑として手術を拒否して、父は家族の説得にも応じませんでした。 父は、
「人間の体には火と刃物は入れてはいけないんだ。」
などと勝手な理屈をこねていましたが、何の事は無い、子供の頃からの医者嫌いで、私の記憶では自損事故で車ごと田圃に転落した時と、風邪をこじらせて寝込み、医師に往診してもらった時の2度しか医者のお世話になった事はありませんでした。
前章にも書きましたが、私は子供の頃から不思議な体験をして、生体エネルギーを見る事ができます。 父には再三、タバコの量と肉を食べる事を控えるように言っていましたが、子供の意見を聞き入れるような父ではありませんでした。 私にははっきりと父の胸の生体エネルギーが暗く落ちているのが見えていました。 先頃、若くして亡くなられた課責の頭部と腹部の生体エネルギーが暗く落ちている事に気が付いて、
「頭は痛みませんか? バッファリンなら持っていますが、早めに医師の診断を受けられた方が良いですよ。」
と、言ったのですが、聞き入れてもらえなかったようです。この会社には年1回、グループ企業内論文コンテストがあります。 この課責は昨年の私の論文を読まれたはずでしから、信じてもらえると思っていましたが、やはり、このような霊的体験話は信じてもらえなかったようです。
本来、肉体は自分自身が使っている道具に過ぎず、自分自身とは意思を持ったエネルギー体です。 つまり、自分自身であるエネルギー体の意識が宇宙意識に沿うものであれば、病気などしない、使っている肉体に故障は生じないはずです。
つづく

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