「早く起きろよ。また遅刻するだろ?」
「またって何よ!またって〜」
「へぇ〜、じゃあ先週も先々週も俺は誰のせいで遅刻したと思ってる?誰のせいで俺はお前同様、遅刻魔扱いされてると思ってる?何回起こしても起きないのはどこの子猫ちゃんかな?」
「こ、子猫って何よ!豊のバァーカ!」
こんな毎日が終わることなんて考えてなかったよ、豊。
私が寝坊したら豊はバカだって笑って…それでも手をさしのべてくれて。私の走る先に、いつも豊がいてくれるものだと信じてたよ…
私の様態が悪くなったのは、それから半年後の12月の事だった…