ここは、魔物が住まう崖淵斜陽館と申します。
今宵のお客様は『バス』でございます。
黒い謎の上海バスが、夜明けを待たずに出発して行く。
背の低い、無口な運転手は、バス停とは思えない所で、客を乗せた。
夜が開けるまで、何人の乗客を乗せただろうか。
途中降りた、客は居ない。
終点に着くと、運転手だけが降りてきた。
ふと、中を覗くと、たくさん乗り込んだ乗客が居ないではないか。
黒い謎の上海バス…
乗ったはずの乗客は、皆さん、?幽霊だったのだろうか。
まさしく謎だらけだった。
実は、この黒い謎の上海バスは、脱出専門のマジシャンの訓練所
だったのだ。
運転手「皆上手く成ったものだ、さて私も帰るとするか。」
バスはエンジンを駆けたかと思ったら、消えてしまった。
運転手も、マジシャンだったのかぁ…
如何でございましたでしょうか。
次の、お客様は貴方かも知れません。