ダメツマ、ダメオット。24

椿家まんもす  2008-07-23投稿
閲覧数[458] 良い投票[0] 悪い投票[0]


披露宴会場に音楽が流れ、二人で入場する。


席に着くと、司会者が開宴の辞を告げ、二人のプロフィールの紹介を始めた。


…さすがにプロだ。
二人とも大学を退学しているコトなどをごく自然に伏せて紹介してみせた。


司会者は、「今、会場に流れているBGMは、今日のために全てお二人がお選びになったものです」と説明した。


…ホントは新郎が一人でお選びになったモノです…とボクは頭の中で呟いた。



当初、披露宴は細々とやるつもりだったが、気付いてみれば結構ハデになっていた。


余興の歌や踊り、ジャンケン大会、挙げ句の果てに板前が出てきてカツオの解体ショーまでやった。


ボクも負けじと、Mr.Childrenの『しるし』をカラオケで熱唱した。


…親戚や友人の結婚式には何度か出席したが、新郎が歌ったり踊ったりしている式は見たことがない。


式の後、親には「ハメを外しすぎだ」と言われたが、ボクは楽しくてしょうがなかった。


みんなに祝福されてホントに嬉しくてしょうがなかった。


苦労して式をやった甲斐があったなと、歌いながら思った。


つづく

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 椿家まんもす 」さんの小説

もっと見る

エッセイの新着小説

もっと見る

[PR]
☆激カワでダイエット☆
!2800円で美脚に!


▲ページトップ