『何これ?』
『は?何なのこれ』
『うぜー何だよこれ』
『…なにこれ』
『イタズラ?なんだよ』
杉並中学校2年1組。
5人の男女が一斉に声をあげた。
エリナ、ノゾミ、タツヤ、ヒロキ、マサヤの5人だ。
《おめでとうございます!あなたはハッピーゲームの一番始めのプレイヤーに選ばれました!期間は一週間。それまでに人を3人殺して下さい。殺せなかったらあなたを殺します。ちゃんと殺したらあなたに幸せが訪れます。一週間頑張って下さい》
という内容の手紙が机に入っていたのだ。
ノゾミが言う。
『ちょっと!!やめてよ!?こーゆーイタズラ!!誰!?』
続いてエリナが言った。
『5人分も手紙かくなんてひまなんだな!テスト前だよ?バカじゃねーの?』
ヒロキ、タツヤ、マサヤも続けて文句を言った。
『調子のんのもいい加減にしろよ。ただですむとおもうなよ?』
『だ…誰だよこんなことするのお…やめてくれよお』『や、やめないか!こんな事お!』
なんだかんだ言っても中学2年生。
半信半疑だが、やはり怖かった。
2年1組は、これからハッピーゲームの戦場となることを
まだ誰も知らなかった。