-序章-prologueA
「ねぇ…知ってる?」
「知ってる…って何を?」
「シタキリ様だよ」
「シタキリ…様?」
「そう。放課後の校舎で出るんだって。
生徒の舌を切って回るらしいよ」
「所詮、都市伝説とかの類じゃないの?」
「ホントにいるんだよ。
実際、西高の生徒が舌がない死体で見つかってたの知らない?
ニュースとかになったんだけど…」
「死に方までは知らないけどさ…たしかにあったね。そんな事件」
「この話しを聞いたら、
24時間以内に他の人に言わないと…シタキリ様に舌を抜かれるんだってさ」
「え…?」
静かな校舎にその悲鳴は響き渡る…
-序章-prologueB
暑い陽射し。
昼休みの教室は生徒の話し声と熱気で溢れてた。
私は一人、最近話題の都市伝説。
【シタキリ様の話】
について考えてた。
「魅月(みづき)〜…?
何、辛気臭い顔してんのよぉ」
「うっさいなぁ。
またスノウの出番かも」
「んじゃ今日の放課後にでも顔出しとくか」
この二人、魅月と呼ばれた少女とその友達、唯那
(ゆいな)はスノウと呼ばれる探偵事務所(?)で
働いている。
続く…to be continue.