木材を切り出し住宅建設地へと運ぶ(ほとんどキーが持って行ったんだけど…)夕方には必要な木材の移動は終わった。
「みなさんありがとう。今日はこのくらいでまた明日宜しくお願いします」
キーは俺達に礼を言ってその日は解散になった。
「いやぁキーさんたいしたもんだね」
「じゃキーさんまた」
キーは大きく手を降って村人達を見送った。その姿を見て、俺はもう村に、人々に馴染んでいるガーディアンに興味をもった。ガーディアンは金で雇われ、自分達の生き方を変えないもの…それはこの世界の常識。そのハズがこの男は村に溶け込もうとしている。
「…ぉ…ぉぃ…おーい」
俺は[はっ]と我にかえった。目の前にはキーの顔があり思わず飛びのいた。
「どうした。帰らないのか?」
「あんたはガーディアンなのに威張らないんだな」
「威張る?…いいか、俺はこの村を護る為に此処に来たんだぜ。護るって事はこの村の生活を守るって事、人々を護るって事だろ?そんな奴が我が物顔でハバきかせてたら守ってる事にはなんない、むしろ壊していることになる。それじゃ俺の来た意味ない」
キーは俺の頭を乱暴に撫で回し笑みを浮かべて言った