『エリナ…どうしよう…』『ノゾミ!イタズラだよ…』
『そう…かな?』
『そうだよ!大丈夫大丈夫〜!あ、今日メールするから…』
『…うん、ばいばい…』
ノゾミは内心とても怖かった。
人を殺して幸せになんてなれるわけがない。
ピロリン♪
エリナからメールだ。
____________from:エリナ
sub:無題
――――――――――――ノゾミ
ヤッパウチ怖いよ
どうしよう??
殺したくない
死にたくない
やだよ、もう
END
――――――――――――
『当たり前に怖いよね…』
ノゾミはつぶやいた。
ピリリリリ…ピリリリリ…
今度は電話だった。
[はいもしもし]
[ノゾミ…ウチ人殺しちゃった…]
[は!?…エリナ…?]
[でもね、おかしいの…。今原宿なんだけど、みんなの前でナイフで刺し殺したのに、誰も何も言わないし、通報もしないの…] [は?どーゆーこと?]
[…わかんない。多分…見えてないんだと思う…]
実感した。
このゲームはイタズラじゃない。 現実なんだ。
[いやあああああ!]
[ちょっ、エリナ落ち着いて!]
ザクッ…ザクッ
[ノゾミ…あたし、ゲーム……クリアだよ。3人殺しちゃったもん…]
[エリナ……]
忘れないでほしい。まだゲームは始まったばかりだ。