「指人形」第2話

にしむら珈琲  2008-07-25投稿
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どうして森君の父親が家を・・

「あれが森君の?」

うん。
なんかねぇ、朝からずっとチカの事見てるの。」


「朝から?」


「それでねぇ、時々目が合うとこうするの」
チカは小さな手を、奇怪に動かし、首をしめるマネをした。



「は?」
怒りが湧いた。


「ちょっと行ってくる」

「お兄ちゃんダメ!」

あまりの怒りで妹の言葉は聞こえず、気づくと相手の前に立っていた。



「おい、あんたどういうつもりだよ、 小学生つけまわして楽しいかよ?」


「………………」


「おい」


「…………」




その瞬間、僕の怒りは跡形もなく消え去り、全身が青白く固まった。



「アメ、いる?」


男の口中から覗いたのは、間違いなく目玉だった。





つづく。

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