ほんとはね。。。

りえ  2008-07-25投稿
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「あいつは彼女と過ごすみたい。」


私の地獄耳が拾った。



わかっていたんだよ。
あなたに彼女ができたことぐらい。
一緒にいたんだもん。
離れたって、微妙な変化ぐらい受け取れる。

私ではあなたを幸せにはできなかったから、次の人に幸せにしてもらってって、思ってたんだよ。


だけどね、
なんだろう…
その言葉を聞いた時、
思い出が脳裏を過ぎった。

あなたの大きな手を思い出した。


新しい彼女さんと繋がれる手。
あったかいあなたの手。

その手であなたはいつも私のほっぺを触る。
別れた今でも、彼女ができた今でも、同じように触ってる。


もう触らないでほしい。
かかわらないでほしい。



ほんとはね、
期待してたんだ。
まだ好きでいてくれてることを。

ほんとはね、
信じてたんだ。
時がたてば、またあなたと永遠のトキを過ごせるって。

ほんとはね、
悔しいんだ。
あなたの運命の相手が
私じゃなかったってことが。

ほんとはね、
毎日あなたを想ってた。
永遠片思い覚悟だった。
平気なんかじゃなかった。




抜けられない。


暗闇に立ち塞がったままで…



大好きだったよ。
今までも、これからも。




どうしてかな?
全部平気になったはずなのに、ほんの少しのことで、こんなにも前向きにならなくなる。



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