「美咲。はやくしないとおくれるよ。」
「うん。分かった。すぐ行く。」
西条学院高校は放課後の部活の声が飛び交っていた。女子バスケ部の南美咲は練習着に着替えていた。
ガタン！！
ドアが開く。
「あっ、すいません・・ここ男子の部室じゃないですよね？」
美咲は余りに驚いてボールを投げつけた。案の定その男子は倒れた。
「痛って〜」
我に帰った美咲は慌ててかけよる。
「ご、ごめんなさい。大丈夫？」
「すいません。大丈夫です。」
すっと立ち上がるその姿は勇ましいぐらいだった。
「あなたは一体・・・」
そう言い終わる前に体育館が騒がしいのに気が付いた。
「話は後にして行きましょう。」
そう言って体育館に向かっていった・・
中では三人の男と女バスが争っていた。
「ここはオレらのもんだ。とっとと帰りな。」
そう言ったのが不良の金田で、仲間の田代と山口が一緒にいた。
「ただしオレらと勝負して勝ったらここは自由にしてやる。負けたら女バスはオレらの言いなりだ。」
その言葉に女バスの部員がざわつく。
「その勝負、僕が受けます。」
女バスも美咲もア然としていた。勝負は突然はじまったのだ。
２へ続く・・
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