入学式で彼を見て,私はもうすでに恋に落ちていた。彼の横顔が,とてもキレイで…。
話すきっかけはないものかと,私は幾度とチャンスをうかがったが彼はいつも友達といてキッカケなどなかった。そしてなにより勇気がなかった…。
席が隣りになってしまった。いざとなると緊張で何も言えない。私が美人だったら気軽に声をかけれていたに違いない。ぶさいくな私が声をかけても彼は無視するだろう…。しかしその日はやってきた。夏休み開け。いつもは一番のはずなのにドアにかばんが置いてある。彼のかばんだ。彼が戻ってくるのが待ちどおしかった。だけどなぜ彼は今日こんなに早いのだろう?その理由は後に彼から聞く事になる。
彼が戻ってきた。
『あっ早いねぇ…はよっ!』
私はびっくりした…。まさか彼から話しかけてくるなんて思ってもいなかった。
『いつもは一番なのにな♪おはよう。』
勇気をふりしぼって言った…。
それがキッカケで話すようになり私は毎日が楽しかった。もっと仲良くなりたいなんて…わがままなのだろうかと悩んだ。