太陽が一番高く上ったとき
私は一人堤防にいた。
何をするあてもなく
ただ波が打つのをみる。
夏の真っ盛り
じっとしていると汗がにじみ出る。
こうしていると
あの娘の顔がふと浮かぶ。
早く逢いたい。
話がしたい。
あの娘は私のことを
どう思っているだろうか。
季節はずれの蝶が
夏の太陽に翻弄されている。
私はそれを見、
堤防を引き返す。
脇には向日葵が二つ、
太陽を見上げていた。