僕は君の未来を永遠(トワ)に。<55>

麻呂  2008-07-28投稿
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女のコの肌が、こんなに柔らかかったなんて――



『未來‥もしかして‥‥初めて‥?!』

彼女が、凄く至近距離にいる。


上から見下ろされた僕は、ぎこちない手つきで彼女を自分に引き寄せた。


初めてかと聞かれてどうする?!


違うよなんて答えてどうする?!


実際、女のコとこうして肌を触れ合うのは、僕にとっては初めての時以来なのだから。



『ごめっ‥‥。僕、慣れてなくて‥‥。』


誰とでも寝れるヤツが、僕には分からない。


だって、好きじゃないヒトとエッチしたって、全然気持ちよくないと思うから。

だから、今までにこういう風になりうるシチュエーションが無かった訳じゃない。


でも、僕にはそんな器用なヤツになれる筈がなかった。



『いいよ。あたしがつけてあげる‥‥。』



彼女が静かに息づいている。


その顔があまりにも綺麗で、色っぽく見えて――


僕はもう、それだけで――



『エリカちゃっ‥‥‥‥‥。』


次の瞬間――


頭の中が真っ白になって――


目の前の彼女の中に――


僕は、その思いを放出させた――



セックスが――


こんなにも気持ちいいなんて思わなかった――


またしたいと思うとしたら――


もう一度、彼女としたいと思った――



『未來‥‥。よかったよ‥‥‥。』



その日、僕と彼女は何度もお互いを確かめ合った。



トキが許す限り、何度も何度も――



テーブルの上の携帯だけが――



静かにトキの流れを見守っていた――



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