この声って・・・。私は自分の耳を疑った。
とりあえず落ち着こうと思い 目を閉じて深呼吸。
それから恐る恐る目線だけをゆっくりとそちらに動かした。
私の目に映ったのは 最初は紺色のズボンの裾で そこからゆっくりと視線を上げてゆき紺のブレザー そして緑のネクタイ・・・。
間違いない。
「・・・優太」
私は さっきの店主の言葉を思い出していた。
「行って来なさい」
だとすると私は『人生の書』を1つに戻す為にココに送られた。
変な話だけど 今私の頭の中にはさっきまでの記憶とこの時代の記憶とがハッキリと存在している。
今日の時間割りもHRの内容もお弁当の中身も全て鮮明に思い出せちゃう自分がそこにはいた。