帰らないで・・僕以外見ないで
君の腕を掴み、細い肩を抱きしめた。
「そばにいて」僕の言葉に君は
腕時計を見て
「ごめん」と答えた。
すり抜けていく、君を見てそっと手を握りしめた。
細い君の指にシルバーの指輪が光るだびに
僕の胸がチクリ・・チクリと痛くなった。
「帰らないで・・僕以外見ないで」
君の痛みは、僕が背負う・・だから、そばいにいて
このまま、何処か遠くに行っても
このまま、君と2人になっても君は
僕のそばからいなくなるんだよね?
届けてよ・・この思い
届けてよ・・この気持ち
何度も叫んでも結局は
君には伝わらない。