君のために…(6)

じゅりあ  2008-07-29投稿
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「そっかぁ」
さおりも笑いかけるがその後の会話がどうも続かない。
光太郎は直視する事も出来ず…。
が、ちらっと視界に映る彼女はセミロングの髪に、奥二重に近い二重のくっきりした目で、何やら周りをキョロキョロ気にしている。
(どうしよう…これって聞いて良いのか??)

戸惑いながら、でも会話がないのは辛いので取り敢えず聞いてみた。

「さおりん…?」

「えっ?」
さおりは我に返ったかのようにハッと振り返る。

「誰か探してるの?」

「………イヤ、別に何も…」

「……」

『別に』などと言われてしまうと、それ以上聞くことが出来なくなる。

「そ、そーいやぁさ…」

話題を早く変えねばと先急ぐ光太郎。

「昨日のテレビ見た?…誰だっけあの俳優…」

さおりが、『?』を浮かべて見つめている。

焦って思い出そうとする光太郎の後ろで聞いた事のある声がした。

「光太郎じゃん!!」

振り向いたその先には光太郎のクラスメイトが4人程。

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