暑い、クーラーのタイマーが切れて30分いまだに僕は寝れないでいた。
「暑…」
ベッドからおりクーラーのリモコンを取りにいきながら僕は昼にみたテレビを思い出していた。
この季節にはよくやってる遊園地のお化け屋敷や肝試しなんかの体験番組
造り物やバイトの人ってわかってても結構ビビる
でも…つくりもの
リモコンを持ったまま僕は窓を開けた
そういえば近くに墓地があったっけ
気がつくとケータイだけ持って外に出てた。
別に幽霊が出るとかそんな噂は全く聞かない そこら辺にいくつでもあるような小さな墓地
それなりに雰囲気はあったけど…特に何も起きない、聞こえない、何も出てこない
ぐるぐるうろつくのに疲れてなんとなく目についた石段に座り込んだ
ケータイを見るともう午後1時59分
もう帰ろうと思って立ち上がった
尻を叩きながら何気なく振り返るとそこには墓石があった
「わっ…ゴメっいやスイマセン!」
とりあえず頭を下げた
てか墓なんてあったっけ?…顔をあげるとその墓には妹尾 苗(せのお なえ)と書かれていた。