「さて、ぬらりひょんさんさっきの話の続きをお願いしますよ。」
佐藤がぬらりひょんに椅子を進め、真奈にお茶を頼みそう言った。
「そうですね…ところで佐藤警部、あなたは今回の事件の犯人に心当たりはありますか?」
ぬらりひょんが真奈が入れたお茶をすすりながら言った
「いや〜事件の手がかりが少なすぎるのでまだなんとも。」
佐藤もお茶をすすり、椅子の背もたれにもたれ言った
「そうですか、いや私もあまり事件について知らないんですがね、一つだけ分かってる事があるんでるよ…」
そう言うとぬらりひょんはポケットから携帯電話を取り出し、少しいじってから佐藤に画面を見せた。その画面には三行ずつ数字が列んでいた。
000315086000000000000000315
「・・・・何ですかこれ?」
しばらく画面を見つめてから佐藤が言った
「この三行の数字、上から分かってる誘拐された者達の数、それぞれの現場で感じられた霊磁波の合計、そして私の部下の被害人数です。」
「マジで?…」
佐藤が画面をじっと見ながら言った。そして続けてこう言った
「霊磁波の数値が“全く無い”じゃないですか…ということは、犯人がめちゃくちゃ限られますね。」
佐藤が微笑しながら言った
「はい。人間か流れ者この2つに限られますね〜ワクワクしてきますよね?」
同じようにぬらりひょんも少し笑い佐藤を見ながら言った
「そうですね…」
その時警察署の電話が鳴った
佐藤がぬらりひょんに断りを入れて電話に出たしばらく話して、
「またです!ぬらりひょんさん、一緒に現場まで来て下さい!」
佐藤が言った。
「はい、分かりました。すぐ行きましょう。」
ぬらりひょんはそう言うと指笛でピーッと短く鳴らし、警察署のドアを開け、
「さぁ、行きましょうか。」
「わぁお…」
佐藤と真奈と天狐じいは素直に驚いた
ドアの向こうには屋上全体を埋まらす程の妖怪が集まっていた
「さぁ行きましょうか。」
妖怪達を背にしてぬらりひょんが言った
「流石妖怪の総大将…」
佐藤が呟き、妖怪の背中に飛び乗って、
「待ってろよ」
そう言った。