止まったままの想い

ふく  2008-07-29投稿
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『さようなら』
決意と迷いが葛藤して声が震える

あなたが肘を着いて頭を抱える姿が頭から離れない
こんなにも苦しめて辛い思いを沢山させて笑顔さえも奪った
俯いたままのあなたの表情は私には見えなかったけどあなたの崩れ落ちた肩で私の胸に張り裂けそうな程痛みが走った

解放してあげないと私はあなた自身を奪ってしまう
どう愛していいのかも分からずただひたすら失う事の怖さにあなたを縛り付けあなたの心が身動きが取れなくなってしまっている事に気付かなかった

『ごめんね』なんて何度言っても足りない
自分の気持ちの大きさに耐え切れずぶつけるだけしか出来なかった
いくら後悔しても足りない程に
いくら言葉を重ねても埋められない程にあなたには嫌な思いをさせた

目に一杯に溜めた涙を
情けない表情をした私を困った顔で見ていた
最後まで困らせて
最後までこんな私で本当にごめん

こんな風になると分かっていたなら
愛し方を間違えなかったのに
ちゃんとあなたを大きな心で受け止めていられたのに
もう遅いのに後悔が襲って来て涙が溢れる
こうなると知っていたなら
瞬きをしないでもっとあなたの顔を見ていたかった
二度と忘れないように
夢ででもいいからあなたの顔に会えるように

どんなに時が流れても止まったままのあなたへの想い
いつまで経ってもあなただけ
あなたがそれを知ったらどんな顔するだろう
また困り果てて呆れて私を見るのだろうか

それでもあなたを忘れられなくて
どんな景色を見ても色んな季節を感じてもあなたを思い出す


今でもあなたの面影を探して生きている



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