「き…キミィー!言うに事かいてばっ馬鹿貴族とは何事だー!」
顔を真っ赤にして踊りながら叫んでいるアルフレット教室中の視線が俺達に向けられ、ノエルはその状況をケタケタと指を指して笑っている。
「…はぁ」
付き合いきれん。ため息もかれそうになっているとアルフレットが俺に指を指し叫んだ。
「決闘だ!僕の家を侮辱してただではおけない。」
「誤解のないように言っておくがお前の家を馬鹿にした訳じゃないぞ。」
「なんだって。今の会話でどうしてそんな事が言えると言うんだい?」
「いや…俺はお前自身を馬鹿にしただけだからな」
「〜っ馬鹿にするなぁ!」
面倒臭い事に巻き込まれてたまるか。そんな気分じゃない…が俺の反論は逆効果だったようだ。昔から嘘は苦手だ。
【ガラガラ】
突然教室の扉が開いた。それに気付いたのは俺だけのようだ。皆俺達の騒動でこっちを見ている。
「ハーイ皆さんオッハヨ…ってあら?何の騒ぎ?」
入って来たのは小柄な女の子だった。女の子はパタパタとこちらに駆け寄って来た。