どうだろう?
亜紀に出会わなければここに来ることもなかった。僕はそんな度胸のある奴じゃない。つまり、゛夢のため゛とか格好良い事は言えない。自分の道も…決まってない。
実際なにもかもうまくはいっていなかった。今後に及んで亜紀の事を考えてること自体、情けない。一年前の決意はなんだったんだと、また深く考える。
二年前、僕らは出会った。と言っても、随分前から僕は亜紀を好きだったし、きっかけを作ったのも僕だった。
亜紀は優しい。本当に。僕の強引なきっかけ作りや、意味の分からない告白にも、真摯な態度で接してくれた。
真面目さ。僕がまさに亜紀に強く惹かれたのはこのためだった。だれが見ても美人…とはいかないし(もちろん、十分魅力的だと思う)、年上だったから、ある出来事がきっかけでなければ、強く意識することはなかったかもしれない。