「何、翔ちゃん関西出身?」
「違ェよ!」
違うのね、違うのよね。ちゃうねんな。
「ホンマ?」
「ホンマや。 あっ。」
「やっぱりそうなの。」
私がそう言うと、やっと翔ちゃんは腹をくくった。
このぐらいの男の子は正直にいかなきゃ、私みたいになっちゃうから。
「ベタなパターンやからいややったんや!!!」
賢いじゃない。
めちゃくちゃベタなパターンなんですけど…。
作者が関西出身で、何かインパクトが出るような脇役がほしいと思った瞬間、
一番身近で使いやすい関西弁を
キャラに取り入れる…。物凄いベタだ。
「1人でなんか思うのやめろや。」
「あ・・・・どうする?標準語で話す?
もう関西弁でいっちゃったりする?」
「それは作者の都合や。」
「・・・アンタ、関西弁の方が頭いいよ。」
「じゃあオレ的に関西弁でいきたいなぁ…」
突然、翔ちゃんが標準語で喋りだした。
気持ち悪ッ。(酷
「そんな事言うから作者が面白がって標準語にするんじゃん。」
「黙れや!!」
翔ちゃんが関西弁に戻ったら、
聞き覚えのある、にごった叫び声が耳をかすった。
「ギャー!!!!!!」
「「!!」」
振り返る。そこには…!!