M.Tの家から図書館まで車でもザッと40分掛かる。しかし、エドからしてみればそんなの関係なかった。エドが運転すると、たったの15分で着く事が出来た。いつの間に、そんなドライブテクニックを身に着けたのか疑問だ
先程の数倍長く走ったせいで、着いた瞬間にダルは吐き気を催した。だが、そんな事よりも今の状況を把握する必要がある
何故、M.Tを拉致したのか?
目的は何なのか?
二人は、近くのベンチに腰をかけて考えた
「M.Tの悲鳴が上ったから拉致したのは本当だろう」
エドが俯いているダルに話しかけると
「あぁ。だがどうやって短時間でM.Tを拉致出来たんだ?おばさんの話だとほんの数十秒の差だったぞ?」
「M.Tは、あれで結構気が強い所があるからな………男3人来ても抵抗するに決まっている」
二人が、行き詰まった時だった
TULUUUUU
ダルの携帯が鳴り始めた。しかも今度は非通知だ。エドは耳をダルに近付ける。今度はダルが、電話に出た瞬間図書館の中央塔にある時計の鐘が甲高く鳴り響いた
『無事に着けたみたいだね。その証拠に時計塔の鐘の音が聞こえるよ。エド君も頭が切れるみたいだね。図書館をしていした理由を