春よ来い、と君は言った
春、頑張れを僕に
夏、頑張るよを皆に
秋、ありがとうを最後に
好きだ、の一言も言えずに
君は・・・去った
天を仰いで涙する
いつのまにか空からは
雪と哀しみが降ってきた
春よ来いと言った君は
もう・・・いない
そして再び春
君のいない春
穏やかな春のそよ風だけが
君のいない日常を
優しく包んでくれる
・・・想いよ
もし届くのならば
このそよ風にのせて
君のところまで・・・
・・・もうすぐ会えるから
また、夏が始まる
君のいない、輪廻の日々が
さらば、薄汚れた真実よ
待っていて、愛しい人よ
君の歩いた道を
僕は、駆け抜けた・・・
・・・こんにちは、我が愛しき人よ・・・