翔人が大和を探しに出た同じ頃、大和は河原にいた。「はぁ―っ、はぁ―っ。」「てめぇはしぶてぇな。相変わらずよ。」
黒木はひたすら殴った。大和は立ち上がり言う。
「オレは逃げねぇよ。あんたとは違う。」
「バスケからは逃げたのにか？」大和が鋭く睨む。
「冗談だよ、かっかすんな。」その時、石が黒木にあたった。
「大和さん！！」
「お前、何でここに・・」翔人はさらに続ける。
「さっきは、大和さんのこと何も知らないで勝手な事言ってすいません。でも、またバスケして欲しいんです！！」
「何をごちゃごちゃと」黒木の言葉を翔人がさえぎる。
「あんたは思い違いしてるよ。大和さんは逃げてるんじゃない。自分にけじめをつけたんだ。あんたとは違うんだ。」
「うるせぇ！！」翔人はボコボコにされた。大和は必死に止める。
「話にならねぇ！」黒木は殴り終え去っていった。
「どうして、オレなんかのために・・」
「バスケする人に悪い人はいませんから。」
大和は笑った。そして、聞いた。
「名前は？」
「翔人・・柊木翔人です」「翔人か・・もう一度バスケやってみるか」
翔人と大和はハイタッチをした。空は夕日に染まり輝いていた。
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