私はめげずに耳をあて続けた。
ア…アアア…ア…ニキテ…
何て言ってるんだろ?
それにしても、男の方がこんなに喘いでいるなんて珍しい。
私はニヤニヤしながらボリュームを上げた。
すると、ノイズが収まり…奇妙な音が聞こえた。
…ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク……
何か鈍い音がする。
喘ぎ声の奥から、かろうじて聞き取れるくらいの…小さい音。
何?
アゥアア…ザクザク…アアアゥウア…ザ…ニキテ…
解らない。
ぼんやりと響く虚ろな音
その時、耳に冷たい唇が押し当てられ、ハッキリと囁かれた。