私は高校生時代、ナイトクラブでアルバトしていた。お店の女性の、源氏名「u子」さんが大好きで、天女のような服装の彼女は、私にはとても刺激的だった。
当時の私は、大人たちと遊んだりすることを、カッコいいと想っており、背伸びをすることに生きがいを感じていた。
でもアルバイトはきつく、大量のグラスと皿洗いばかり。
ホールに立つ時は、暇な時か、なじみの客に呼ばれるぐらいかでその時、飲めない酒を飲まされ、郷ひろみの「お嫁サンバ」を歌わされたのは、今でも忘れられない。
また店には、みかじめ料を取りに来る本物(ヤクザ)がよく来た。
そいつは店で飲んで必ず、アサリのバター焼きを頼むのだがアサリの殻を剥いて出すのが必須だった。
殻を剥いていた私は、手がバターまみれだった。
大人の世界を少しだけ覗いた気分であったが、深入りするのはヤメようと想ったのでした。アサリ万歳!!