・・・まずは整理しよう
人間はこういう時こそ冷静にならなければ。
まず一つ、俺の他に二十三人の人がいるとあの放送は告げた
そしてこの部屋から一時間以内に脱出しなければ死ぬ
あの放送から恐らく5分がたった・・・
てことは少なくとも俺の余命は悪けりゃ55分・・・
しかしこの部屋には天井のエアーダストしかない
一体どう脱出すればいいのか・・・
そこで外部との連絡はとれるのか携帯を取り出してみた。
よくある映画だと電波フラグはたたないのが鉄則だ。
・・・やはり立たなかった
すると再びあのサイレンが鳴り響いた。
イチメイ、ダッシュツセイコウ。ノコリニジュウサンニン。アト、ゴジュップン
!!
脱出者が現れただと?
よくある映画ではそういう奴が一人や二人いるものだが・・・
そこで一つの決心を固めた
「生きて必ず帰る」
そう心に誓い、俺は部屋をくまなく調べる事にした。
第一次関門マデアト50分
残り・・・二十三人
(脱出者一名)
序章 動揺とリミット